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ミラノ工科大学 大学院正規留学 学校生活について

「授業も本格的にスタート!」 (年間スケジュール / 授業・生活の様子)

今回は学生生活の様子を紹介していきます。学部やコースによって異なると思いますが、基本的な生活・スケジュールの流れです。

 

年間スケジュール

大学院は基本的に2年制の年間2学期制です。2年間の流れを9月入学から紹介します。

 

★1年目

9月

入学、事務手続きで忙しい。中旬から授業も本格的にスタート。

10~11月

授業や研究。

12月

クリスマス休暇前までに講義は終了。冬休み明け1月は期末テストやプロジェクトの発表。

1月

期末テスト、発表会。

2月

春休み。ここでやっと落ち着きます。旅行チャンスです。中旬から2学期スタート。

3月〜5月

授業や研究。

6月

期末テスト、発表会。

7月、8月

夏休み。滞在許可書の更新をすること。滞在許可書の受け取り呼び出しと帰国、旅行の計画があればうまく調節しましょう。

 

★2年目

2年目も1年目と同じ流れで進みますが、大きく異なるのが卒業制作・研究です。年間を通して担当教授と取り組むことになります。多くの生徒は講義系の授業は2年目の1学期で終了します。そのため2月から卒業までは卒業研究に集中することになります。インターンシップを必須とするコースはさらに忙しくなります。

 

卒業は卒論・制作物の発表日になります。卒業のチャンスは6月、9月、12月、2月と数回あります。担当教授のOKが出れば、発表をしてその日に卒業となります。

 

 

 

授業の様子

平日は毎日授業があります。一日の流れを紹介します。

 

9:30 授業開始

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大学院では一つのクラスが一日ごとにあることが多いです。休憩も多く。コーヒーの自販機に集まります。

 

12:30〜13:30 お昼休憩 

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学校近くには様々なお店があります。4~5ユーロほどで買えます。小さいお店でもパスタはどこでも美味しいです。

 

〜16:30 授業終了

18:30ぐらいまで続く授業もあります。

〜19:00 個人での課題やグループワーク

ミラノ工科大学ではイタリア語の語学クラスも用意しています。(他国言語も) 語学クラスは18時頃に開講されています。

 

単位制度・期末テスト

  • 授業の評価は16〜30点で採点される。16点以下は落第。30 loadという30点以上という点数もある。
  • 最終的にはこの30点満点の点数の平均と、そこからグレードが決まる。
  • 大学院ではペーパーテストの期末テストはほとんどない。

 

学外生活

・週末、若者はナヴィリオに集まります。

liveinitaly.hatenablog.com

 

・4月のミラノサローネ期間中は、授業も休みになります。  

liveinitaly.hatenablog.com

 

次は「奨学金」についてです↓

liveinitaly.hatenablog.com

 

ミラノ工科大学 大学院正規留学 奨学金について

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「現地で申請できる奨学金」(イタリア政府給付型奨学金)

今回は奨学金について説明します。特に現地で申請するイタリア政府給付型奨学金について詳しく説明します。これはEU圏外の留学生向けに、条件を満たした生徒への返済不要の奨学金です。条件によっては、学費全額無料、家賃補助、一日500円程度の食券を得られる充実した奨学金です。その奨学金を得るための条件や手続きの解説をメインに、留学を後押しする奨学金についての情報をまとめています。

 

 

日本の主要奨学金

国内にも様々な奨学金制度があります。代表的なものは「JASSO」や「トビタテ」といった行政、または財団法人によるものです。

 

anokuni.com

 

しかしながら、留学準備時期によっては申し込みが終わっている、また学部卒業後の個人留学では応募資格に当てはまらないものが多いです。個人で応募ができて、給付額も高いのは「JASSO」ぐらいでしょう。申し込みは留学前年の9月ごろです。留学まで準備期間がある方は必ず応募しましょう。

 

www.jasso.go.jp

 

ミラノ工科大学の奨学金

留学が決まった時にはもう国内奨学金の応募期限が過ぎてしまった人にもまだチャンスがあります。ミラノ工科大学には様々な奨学金制度があります。下記リンクに留学生向け奨学金の情報があります。 

 

www.polimi.it

 

基本的には、以下の条件によって奨学金が給付されるか決まります。

  • 前年度(前学校)の学校成績、また規程された得点以上の成績の維持
  • 自身、または保護者の収入
  • 滞在住居の種類(実家/一人暮らし・持ち家/賃貸)

 

英語で手続き資料を読むのは大変かもしれませんが、資料さえ提出すれば面接などはないので意外と簡単です。学業成績の証明や収入の証明などは日本で事前に準備しておいた方が良いです。(現地からでも日本国内で手続きをしてくれる代理人がいれば申請できます)

 

DSU申請方法

ミラノ工科大学の奨学金の中でほとんどの学生が申請し、給付を受けているのがDSUという奨学金です。この奨学金について説明します。

 

DSUとは

経済状況に応じた奨学金でイタリア人学生と留学生それぞれに用意されているイタリア政府の給付型奨学金です。収入状況と成績によってランク付けをされ、上位から奨学金が多く支払われます。

  1. 経済状況に応じて年間20~60万円の給付
  2. 前年度の成績に応じた奨励金の給付
  3. 学内、または近隣の飲食店やスーパーで使えるミールチケット(プリペイド機能のついた学生証に毎日3~5€支給。使用しなければその日の分は消滅。)
  4. 家賃額に応じた家賃補助。最大半額支給。

 

www.polimi.it

 

応募資格

  • 正規留学生のみ。
  • 世帯収入が350万以下。(あくまで基準で、誰でも申請はできます)
  • 他の学内奨学金を得ていないこと。

申請時期

9月入学の場合は、7月から8月初旬ごろ。そのため奨学金を得られたとしても初年度の学費は一旦支払う必要があります。

申請方法・必要書類

上記「DSU」のリンクより詳細を確認してください。

基本的には学校のオンラインサービスからの申請になります。しかし、収入の証明をCAFと呼ばれる行政サービスを通じて行う必要があります。(下記リンク)

www.polimi.it

CAFオフィスで資料提出、そしてオンラインサービスで申請。という流れになります。

 

必要書類

  1. 戸籍謄本
  2. 収入証明
  3. 「登記事項証明書(所有物件証明)」or「賃貸支払い証明書」「賃貸契約書」

 

これらの書類がイタリア大使館/領事館、または在ミラノ日本領事館によって証明されている必要があります。証明事項は内容証明と翻訳証明です。すべての書類が公文書でなければいけません。そのため「3番」の持ち家もしくは賃貸を証明する書類を公文書で用意することが難しい場合は法廷翻訳も兼ねている翻訳業者に翻訳を行ってもらう必要があります。

 

これらの書類が準備できれば、学校が指定するCAFオフィスにweb予約を行ってから出向き、書類の提出します。オンラインサービスにその情報が反映されると申請終了です。

 

奨学金の申請を受けれることが決まったら、滞在先が実家でないことを証明する書類(寮や賃貸の契約書)を学校に提出する必要があります。これで「Home away student」として、ミールチケットの増額、家賃補助を受けることができます。

 

 

以上、ミラノ工科大学の学内奨学金の情報でした。約半数近くの留学生が得ることができる奨学金です。留学後の申請のため奨学金を得ることができない可能性もありますが、世帯収入が少なければ、ほぼ確実に給付され、留学後(2年目開始時でも)に申請できることは良い点ではないでしょうか。

 

最新の情報は必ず以下のページより確認してください。

Politecnico di Milano: Diritto allo Studio Universitario (DSU)

 

最後は、「交換留学できる姉妹校」について↓

liveinitaly.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ミラノ工科大学 交換留学できる姉妹校 

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ミラノ工科大学は世界中の多くの大学と交換留学のパートナーシップを結んでいます。在学中の感覚では、学生の数は以下の割合でした。

 

イタリア出身 50~60%

ヨーロッパ出身 15%

アジア出身 15%

南米出身 5%

アメリカ、アフリカ出身 5%

 

ミラノ工科大学がパートナーシップを結んでいる日本国内大学は以下一覧です。

ほとんどの学校で単位認定が認められています。

 

 

在学中の方、これから進学をする方は参考にしてください。

 

youtu.be

 

情報引用先:

www.polimi.it